

とにかく丈夫で増える朧月(おぼろつき)。初心者さんにはとても、とてもオススメの多肉植物です。

淡い灰緑色の葉がロゼット状に広がり、葉には粉がふいているようなマットな質感。
長期間放置すると、茎が伸びて垂れ下がるような姿になることもあるよ。
名前、別名


朧月(おぼろつき)は、日本で親しまれている和名(園芸名)です。
園芸店やSNSでは略して属の「グラプト」と呼ばれることも。
パラグアイエンセは、Graptopetalum paraguayense(グラプトペタルム・パラグアイエンセ)学名(正式な植物名)です。
漢名では、石蓮花(セキレンカ)と呼ばれる。
英名では、ghost plant(ゴースト・プラント)と呼ばれる。
つまり、
- 「朧月」
- 「パラグアイエンセ」
- 「Graptopetalum paraguayense」
- 「石蓮花」
- 「ghost plant」
この5つはすべて同じ多肉植物を指しています。
ちなみにグラパラリーフはおぼろつきを食用に品種改良した苗です。
科、属
ベンケイソウ科グラプトペタルム属
タイプ(生育期)

春秋型
交配式(母×父)
交配種ではなく、原種(自然種)と考えられています。
紅葉
日照や気温により葉の色が変わります。春〜秋はグレーがかった薄緑、冬や寒暖差がある時期はピンクやオレンジがかった美しい色合いに。
増やし方(おすすめ順)

- 葉挿しをする(成功率は高いです)
- 子株が出るのを待つ
- 下葉を数枚残して親株をカットする(胴切り)
- 中心点をわざとつぶして、子株がでるのをまつ
朧月(おぼろつき) 育て方
春

栽培環境
直射日光があたり、風とおしの良い場所に置きましょう。
水やり
土が乾いたら、底穴から水がジャージャー出るまでたっぷりあげます。
肥料はこの時期にあげるとより成長します。
植え替え・カット・葉挿し
この後に灼熱の夏が来るので、あまりおすすめしません。
夏

栽培環境
人間と一緒で太陽の光にずっとあたっていると、葉が日焼けします。
遮光ネットや不織布を掛けたりして、適度に陽が当たるようにしましょう。
小さい虫が茎や葉裏に付きやすい時期です。早めに殺虫剤などまいて対策しておきましょう。
水やり
梅雨時期には長雨に当たらないように、ビニールをかけたり、軒下や車庫の下などの場所へ移動しましょう。特に蒸れが気になる時期ですが、夕方に気温を下げることと虫対策でサッと水をかけたり、最近は暑すぎるため、苗が枯れないように目安として鉢の上部1/3くらいまでしみるように水をあげたり、活力剤をあげてもいいと思います。
植え替え・カット・葉挿し
植え替え時、根っこを痛めてしまう可能性があり、休眠期には根っこが出にくいのでおすすめしません。
カットはカットした元の株が焼けて(いままで日に当たっていなかった、苗の場所がカットにより露出するため)しまう恐れがあります。
葉挿しは、暑すぎるのでカリカリになるリスクが高いです。
秋


栽培環境
直射日光があたり、風とおしの良い場所に置きましょう。
陽が傾き夏時期にあたっていなかった棚の奥まで陽が届き、焼ける場合があります。
水やり
土が乾いたら、底穴から水がジャージャー出るまでたっぷりあげます。
肥料はこの時期にあげるとより成長します。
植え替え・カット・葉挿し
この時期にやりましょう。適期です。
冬


栽培環境
天気予報で気温がマイナス近くになる夜は、玄関や部屋の中に入れるか、不織布や毛布、ビニール、新聞紙などかぶせて、霜や雪、冷気から守って下さい。朝には太陽のひかりがあたるようにしてくださいね。
水やり
水やり後葉や土の中に残った水分が凍ってしまう可能性があるので、なるべく暖かい日に慎重にあげましょう。
植え替え・カット・葉挿し
植え替え時、根っこを痛めてしまう可能性があり、休眠期には根っこが出にくいのでおすすめしません。
カットと葉挿しは、氷点下になるリスクがあるのでおすすめしません。
朧月(おぼろつき) 育て方まとめ
とにかく丈夫で増える朧月(おぼろつき)。どこかのお宅の玄関先などのに、地植えや鉢に長期間植えてあり、へびのようにくねくねしながら成長していってる朧月(おぼろつき)をよく見かけます。
日に当てすぎちゃった💦水やり忘れてしまった💦なんてことあるあるですが、朧月(おぼろつき)は高確率で生存してくれています。逆に過保護すぎると徒長などして伸びてしまうこともあります。
下にパラグアイエンセ ラベンダーフォームは朧月の“色違いバージョン”と姫朧月(ひめおぼろつき)は別の品種を紹介しています。
パラグアイエンセ ラベンダーフォーム

パラグアイエンセ ラベンダーフォームと言う品種もあります。
正式には Graptopetalum paraguayense ‘Lavender Form’ と表記され、朧月の変種として分類されます。つまり、ラベンダーフォームは朧月の“色違いバージョン”と考えてOKです。
おぼろつきのように丈夫で育てやすいですが紅葉した時の色の変化が、おぼろつきとは違い淡い濃淡の変化が現れます。しかしこの色の変化は現れたり現れなかったりします。
姫朧月(ひめおぼろつき)
姫朧月(ひめおぼろつき)と言う名前の品種があります。

グラプトベリア属 | |
名称 | 薄氷(はくひょう)、姫朧月(ひめおぼろづき)、銀紅蓮(ぎんこうれん) |
朧月と名前に入っていますが別の品種です。
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