

ふんわりと広がるミントのような香りと、ぷっくりとした肉厚の葉が魅力の「アロマティカス」。
ハーブのように香りを楽しめて、見た目も可愛らしいことから、最近では多肉植物好きさんの間でも人気が高まっています。
今回は、そんなアロマティカスの育て方や魅力について、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。
名前、別名(流通名・地域名含む)
アロマティカス、Plectranthus amboinicus(学名)、キューバンオレガノ、スープミント、メキシカンミント、インディアンボレゴ、カレーリーフミント、プレクトランサス、スープオレガノ、インドミント
科、属
シソ科プレクトランサス属
タイプ(生育期)

春秋型
交配式(母×父)
自然分布していたものを人間が栽培化した「栽培化された原種」という立ち位置です
紅葉
変化なし
増やし方(おすすめ順)
- 子株が出るのを待つ
- 茎をカットして挿す
- 葉挿し(成功率は低いです)
アロマティカス 育て方
春

栽培環境
直射日光があたり、風とおしの良い場所に置きましょう
水やり
土が乾いたら、底穴から水がジャージャー出るまでたっぷりあげます。
肥料はこの時期にあげるとより成長します。
植え替え・カット・葉挿し
この時期にやりましょう。適期ですが、葉挿しの成功率は低いです。
夏


栽培環境
人間と一緒で太陽の光にずっとあたっていると、葉が日焼けします。日焼けしてもその葉を葉挿し(秋以降推奨)してもいいですし、そのままでも大丈夫です。
遮光ネットや不織布を掛けたりして、適度に陽が当たるようにしましょう。
小さい虫が茎や葉裏に付きやすい時期です。早めに殺虫剤などまいて対策しておきましょう。
水やり
梅雨時期には長雨に当たらないように、ビニールをかけたり、軒下や車庫の下などの場所へ移動しましょう。蒸れが特に気になる時期ですが、夕方に気温を下げることと虫対策でサッと水をかけたり、最近は暑すぎるため、苗が枯れないように目安として鉢の上部1/3くらいまでしみるように水をあげたり、活力剤をあげてもいいと思います。
植え替え・カット・葉挿し
植え替え時、根っこを痛めてしまう可能性があり、休眠期には根っこが出にくいのでおすすめしません。
カットはカットした元の株が焼けて(いままで日に当たっていなかった苗の場所がカットにより露出するため)しまう恐れがあります。
葉挿しは成功率は低いうえ、暑すぎるのでカリカリになるリスクが高いです。
秋


栽培環境
直射日光があたり、風とおしの良い場所に置きましょう。
陽が傾き夏時期にあたっていなかった棚の奥まで陽が届き、焼ける場合があります。
水やり
土が乾いたら、底穴から水がジャージャー出るまでたっぷりあげます。
肥料はこの時期にあげるとより成長します。
植え替え・カット・葉挿し
この時期にやりましょう。適期です。葉挿しするならこの時期がオススメですが成功率は低いです。
冬



栽培環境
天気予報で気温がマイナス近くになる夜は、玄関や部屋の中に入れるか、不織布や毛布、ビニール、新聞紙などかぶせて、霜や雪、冷気から守って下さい。朝には太陽のひかりがあたるようにしてくださいね。
水やり
水やり後葉や土の中に残った水分が凍ってしまう可能性があるので、なるべく暖かい日に慎重にあげましょう。
植え替え・カット・葉挿し
植え替え時、根っこを痛めてしまう可能性があり、休眠期には根っこが出にくいのでおすすめしません。
カットと葉挿しは、氷点下になるリスクがあるのでおすすめしません。
アロマティカスは寒さに弱いので、家では真冬の夜は玄関の中にいれます。
アロマティカス斑入り


斑入りアロマティカスは、アロマティカスの爽やかな香りとぷっくりとした葉に、白やクリーム色の斑が入った華やかな品種です。
育て方は基本種と同じで扱いやすく、子株も出やすいため、増やしやすいのが魅力。
ただし、葉焼けしやすいため、強い直射日光は避けて明るい日陰で育てましょう。
また、環境によっては斑が薄くなったり消えてしまうこともあるので、適度な日当たりと管理が大切です。
アロマティカス 育て方まとめ
アロマティカスは、ミントのような爽やかな香りが楽しめる人気のハーブです。見た目の可愛さと心地よい香りで、観賞用としても人気があります。
紅茶に入れて香りを楽しむこともできますが、市販の苗には農薬や薬剤が使われていることが多いため、飲用には適していません。ハーブティーとして使いたい場合は、無農薬で育てたものをおすすめします。
育て方はとても簡単で、乾燥に強く、初心者でも育てやすい植物です。ただし、寒さに弱いため、冬場は室内での管理が安心です。10℃を下回る環境では、葉が痛んだり枯れることがありますので、保温を忘れずに。
また、香りの強さから「ゴキブリよけに効果がある」と言われることもありますが、強力な忌避効果は確認されておらず、過度な期待は禁物です。
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