

「多肉植物の水やりはどれくらい?」「葉が落ちるのはなぜ?」
育て始めたばかりの初心者さんにとって、多肉植物には分からないことがたくさんあります。
本記事では、多肉植物初心者が最初につまずきやすい疑問を10個に厳選し、育て方の基本からトラブル対策、お手入れのコツまでをまとめました。
初心者さんが迷ったときに読み返せる“保存版ガイド”として、ぜひお役立てください。
疑問1:多肉植物って、どうやって育てればいいの?

🪴 置き場所の基本
- 日当たりのよい場所に置きましょう(直射日光OK、ただし真夏の強光は注意)
- 風通しがよい場所にすると、蒸れやカビの防止にもなります
💧 水やりの基本
- 鉢の底から水が出るまでたっぷり与える
- 土が完全に乾いてから再びたっぷりあげる
- 「毎日ちょこちょこ」より「乾いたらドカン」が鉄則!
✂ お世話の基本
- 枯れ葉はこまめに取り除く(カビや害虫の予防になります)
- 黄色・茶色に変色した葉、ジュレた葉(ぶよぶよ)も取り除く
- 茎の状態(細くなっていないか、徒長していないか)をときどきチェック
💡ただし…
可愛いからといってお世話のしすぎはNG!
手をかけすぎず、「ほどほどのお世話」が元気な多肉を育てるコツです☺
▶ 詳しくはこちら:多肉植物の育て方~初心者編~
疑問2:水やりはどれくらいの頻度で?

基本は「土がしっかり乾いてから、たっぷり水やり」です。
「毎日ちょこちょこ」はNG!
多肉植物は乾燥を好む植物なので、水をあげすぎると根腐れの原因になります。
☝ 土が乾いているか分からない時は?
「いつ乾いたか分からない…」という方は、
割りばしやアイスの棒などを、鉢の端から下までそっと差し込んでみてください。
- 湿っていれば水やりはまだ早い
- 乾いていれば水やりOK!
簡単にできるので、初心者さんにもおすすめの方法です◎
🌿 季節によって水やり頻度は変わります
- 春・秋(生育期):土が乾いたらたっぷり
- 夏・冬(休眠期):成長がゆるやかになるため、水やりは控えめに。様子を見ながら調整しましょう。
💡ポイントは、「乾いたらたっぷり、乾くまで待つ」こと!
▶ 詳しくはこちら:超初心者でも安心!写真でわかる多肉植物の水やり&お世話のコツ
疑問3:日光が足りないとどうなるの?

日光が不足すると、多肉植物は徒長(とちょう)を起こします。
これは、茎がひょろっと伸びて、葉と葉の間隔が広がってしまう状態のことです。
もし写真のように苗が細長くなってきたら、採光量が足りていないサイン。
その場合は、日当たりの良い場所に移動させてあげましょう。
📱 採光量を知りたい方は、スマホの無料アプリで測ってみるのもおすすめです。
(例:「採光量チェッカー」「日照計」などのアプリがあります)
▶ 詳しくはこちら:ひょろひょろと伸びた多肉植物、購入したあとの管理方法を教えます!
疑問4:葉っぱが、ぶよぶよだけど大丈夫?

梅雨や雨の多い時期に、葉っぱがぶよぶよ(ジュレている)になることがあります。
これは、葉が水分を過剰に含んだり、病気や菌が原因で変色しているサインです。
こんな時はすぐに対処しましょう!
- 黄色や黒色に変色した葉は、見つけたらすぐに取り除いて捨てる
- 葉を取った後の茎が黒く変色していたら、その黒くなった部分も切り取る
茎が黒くなっていなければ、しばらく様子を見て大丈夫ですが、早めの対処が多肉を守るポイントです。
▶ 詳しくはこちら:葉の状態で分かる!多肉植物のSOSサイン
疑問5:土はどんなものがいいの?

多肉植物に適した土は、水はけの良いものが理想です。
育てる環境や、多肉植物の種類・形によって使う土が少し異なりますが、
迷ったときは市販の多肉植物専用の土を使うのがおすすめです。
水はけが良い土なら根腐れを防ぎ、健康に育てやすくなりますよ。
▶ 詳しくはこちら:多肉植物におすすめ土、17種類を紹介します!!
疑問6:茎がビヨーンと伸びて見た目が悪い…これって病気?

いいえ、病気ではありません。これは「徒長」(とちょう)と呼ばれる現象です。
徒長とは?
「徒長(とちょう)」とは、植物が本来よりも間延びしてヒョロヒョロと伸びてしまう状態のことをいいます。特に多肉植物や観葉植物を育てていると、よく起こる現象です。
徒長の対策
- 日当たりのよい場所に置く
→ 午前中の直射日光(20,000~40,000lux)を4時間以上が理想。 - 育成ライトを導入(特に室内なら)
→ 200〜400μmol/m²/s(20,000〜30,000lux相当)を8〜12時間。 - 水やり頻度を減らす
→ 光が少ない時期は乾かし気味に。 - 風通しも大事
→ 植物に風が当たると、丈夫で締まった株に育ちます。
多肉植物に適した明るさ(lux)
条件 | 明るさ(lux) | コメント |
---|---|---|
元気に育てる最低ライン | 10,000 lux以上 | これ以下だと徒長しやすい |
徒長せずキレイに育てる光量 | 20,000~40,000 lux | 色づきよく、締まった姿に育つ |
夏の日中の直射日光 | 80,000~100,000 lux | 強すぎて葉焼けに注意 |
屋内・窓辺・カーテン越し | 5,000~15,000 lux | 足りない可能性が高い |
屋外と屋内の明るさ比較(lux)
場所 | 明るさ(lux) | コメント |
---|---|---|
南向き窓際(直射日光) | 30,000~60,000 lux | 良い採光環境 |
レースカーテン越しの窓際 | 5,000~15,000 lux | やや暗い可能性あり |
室内蛍光灯のみ | 500~1,500 lux | 徒長しやすく不十分 |
屋外・晴天 | 80,000~100,000 lux | とても明るい |
▶ 詳しくはこちら:ひょろひょろと伸びた多肉植物、購入したあとの管理方法を教えます!
疑問7:初心者におすすめの多肉植物って?

初めて多肉植物を育てるなら、値段が手ごろで丈夫な種類から始めるのがおすすめです。
💡 安い多肉植物=育てやすい品種が多い!
市場にたくさん出回っている種類は流通量が多く、比較的安価で手に入ります。
それはつまり、丈夫で育てやすい=初心者向けの証でもあるのです。
まずは気軽に育てられる子をお迎えして、楽しみながら経験を重ねていきましょう♪
▶ 詳しくはこちら:初心者が選ぶ多肉植物はこれ!育てやすい&可愛い品種6選
疑問8:植え替えって必要?いつやればいい?

多肉植物も定期的な植え替えが必要です。
目安は1~2年に一度。鉢の中で根が詰まってしまうと、成長の妨げになります。
🪴 こんなサインがあったら植え替えどき!
・鉢底から根っこがはみ出てきている
・水やりしてもすぐ乾く or 逆に乾きにくい
・土が古くなって水はけが悪くなっている
🌸 植え替えのベストタイミングは、春(3〜5月)か秋(9〜10月)。
この時期は多肉植物は成長期なので、ダメージからも回復しやすいです。
▶ 詳しくはこちら:植え替えのやり方を写真を使って紹介します
疑問9:葉挿しってどうやるの?

葉挿し(はざし)とは、多肉植物の葉っぱから新しい苗を育てる方法です。
初心者でもチャレンジしやすく、うまくいけばどんどん増やせる楽しい育て方です♪
🌱 葉挿しの手順(初心者向け)
- 葉を取る
元気な苗の下のほうの葉を、根元からそっと取りましょう。
※葉の付け根まできれいに取るのが成功のカギ!
※途中で切れた葉や紅葉した葉は、発根・発芽しにくいです。 - 乾いた土の上に置く(挿す)
葉の茎に付いていた側を下にして、乾いた土の上に置きます。
やり方はいろいろありますが、初心者には
「乾いた土に縦に挿しておく」のがおすすめです。 - 明るい場所で管理する
直射日光の当たらない明るい場所で管理しましょう。
※特に夏の暑い時期は避けてください(葉が枯れたり腐りやすくなります)
その後、環境が整えば数週間で芽や根が出てきます。
しっかり芽が育つまでは水やりは控えめにして、霧吹き程度で様子を見るのがポイントです。
▶ 詳しくはこちら:葉挿しから芽や根が出たらやること3選!
疑問10:冬はどうすればいいの?寒さに弱い?
多肉植物は寒さに強い種類・弱い種類があり、住んでいる地域や育てている場所によって冬の管理方法も変わります。
寒さに弱い多肉植物の例
以下のような属の多肉は、霜や寒風に弱い傾向があります。
- カランコエ属(不死鳥、デザートローズなど)
- アエオニウム属(姫明鏡、夕映えなど)
- クラッスラ属(ブロウメアナ、ゴーラムなど)
0℃以下になる地域では?
- 夜間に気温が0℃を下回るようなら、玄関など室内に取り込むのが安心です
- 特に0℃以下になる「時間帯だけ」室内に移動させるだけでも効果的◎
冬の水やりは「断水気味」で!
- 寒い季節、多肉は成長を休む「休眠期」に入ります
- この時期は水を控えめにして、乾いた状態を保つことが大切です
→ 根腐れや凍結のリスクを減らせます
▶ 詳しくはこちら:冬越し後 3選
▶ 詳しくはこちら:冬の水やり2選
まとめ
多肉植物は見た目の可愛さだけでなく、ちょっとしたコツさえ押さえれば初心者でも育てやすい植物です。
最初は不安でも、育てながら少しずつ覚えていけるので大丈夫。
今回ご紹介した疑問が、あなたの多肉ライフのお役に立てば嬉しいです🌿
「もっと詳しく知りたい!」という項目があれば、個別記事もご覧ください。
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