

色とりどりの多肉植物をギュッと詰め込んだ、もりもりの寄せ植えを作ったこと、購入されたことありますか?
ロゼットのエケベリア、垂れ下がるネックレス系、紅葉したセダム……見るたびにうっとりする寄せ植えです。
このまま夏も華やかに楽しめるはず――そう思っていました。お客様の中には苗大きくなったらどうしたらいい?と言われることもあります。
しかし現実は違いました(´;ω;`)ウッ…
夏の寄せ植え、その後…もりもりだった苗がどうなったか
もりもりギュンギュンの寄せ植え



夏を迎えると…
ところが、7月後半から異変が。
気温は連日35℃近く、夜になっても気温は下がらず、土や鉢も熱を持ったまま。
その結果、多肉たちは次々と変化していきます。
- 葉が茶色や黒色、黄色になってポロポロ落ちる
- 茎が黒い
- 枯れて茎だけが残る
- 元気な苗も葉を縮めて小さくなる
あのぎゅうぎゅうだった寄せ植えは、苗と苗の間に大きな隙間ができてしまいました。
8月のスカスカの寄せ植え



なぜこうなってしまうのか?
- 高温と蒸れ
真夏の鉢や土は、日差しを浴びると40℃近くまで温度が上がります。根がダメージを受け、水分や栄養を吸えなくなります。 - 湿気と水やりの難しさ
夜間も高温のため、日中に与えた水が蒸発しにくく、土がジメジメして蒸れやすくなります。 - 品種ごとの耐暑性の差
セダムやアロエのように夏に強い子もいれば、エケベリアやハオルチアのように弱い子もいます。寄せ植えは密植のため、弱い苗から傷みやすい傾向があります。 - 風通し不足
ぎゅうぎゅうに植えた状態は見た目は華やかですが、通気性は低下。蒸れやカビの原因になりやすいです。
夏越しのための工夫
- 夏に弱い品種は単品管理
鉢から抜いて風通しの良い場所で管理すると生存率アップ。 - 置き場所を見直す
半日陰や遮光ネットを活用。直射日光を避けるだけで鉢温度が下がります。 - 土を見直す
軽石や赤玉小粒を多めに混ぜ、水はけ重視の配合に。 - 水やりは夕方に
昼間に与えると温水状態になり、根を傷めることがあります。温度を下げる目的と死なない程度の水やり目的で、夕方に霧かさっとだけ水やりを。 - 密植しすぎない
通気性を確保することで蒸れ予防に。
まとめ

夏前にどんなに美しく寄せ植えを作っても、真夏を越えると姿は大きく変わることがよくあります。
スカスカになったとしても、それは多肉植物の自然なサイクル。
夏は「減らす・守る」季節。秋になれば、また新しい寄せ植えを楽しむチャンスがやってきます。
スカスカになった鉢を見て落ち込むより、「夏を越せた苗がある!」と喜び、秋からまたもりもり寄せ植えを作りましょう。
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